物販において無在庫販売は、一見すると初期投資が不要でリスクが少ないビジネスモデルに見えます。しかし、その裏には重大なリスクや問題が潜んでおり、eBayをはじめとする多くのショッピングプラットフォームでは規約違反とされています。この記事では、なぜ無在庫販売をやってはいけないのかを徹底解説し、安全かつ成功するための在庫販売の重要性をお伝えします。
この記事は、物販スクールSUNSPIRITSがお送りします!
無在庫販売とは?
無在庫販売とは、在庫を持たずに商品を出品し、購入が確定した後に仕入れを行うビジネスモデルです。商品を直接仕入れる手間やコストが不要なため、多くの初心者が魅力を感じます。
ドロップシッピングとは?
ドロップシッピングとは、無在庫販売型のビジネスモデルの1つです。ECサイトの運営者が商品の仕入れを行う必要なく、サイト上で商品が売れた際に提携メーカーから直接購入者に商品が届くという仕組みです。ドロップシッピングの仕組みを取り入れたショッピングサイトや信頼のおける卸売業者も中には存在します。
なぜ無在庫販売が選ばれるのか?
多くの人が無在庫販売を選ぶのには、以下のような理由があります。
– 初期投資がほとんど必要ないため、リスクが少ないと感じられる。
– 在庫管理をする必要がなく、運営が簡単に見える。
一見メリットが多いように思える無在庫販売ですが、実際には多くの問題を抱えています。特に、僕たち物販スクールSUNSPIRITSでは、無在庫販売は絶対にダメ!と教えています。それは何故でしょうか?
無在庫販売がダメな理由
無在庫販売は、多くの場合重大なリスクを伴います。主なリスクは以下の5つです。
仕入れ元のリスク
無在庫販売では、商品が購入された後に仕入れ元から商品を確保します。しかし、少し考えてみてください。注文が来た後に仕入れをするということは、売り切れなどの理由で仕入れが出来なくなった場合、販売者都合でキャンセルをせざるを得なくなるのです。そうすると、当然クレームに繋がりますよね。
仕入れ元の信頼性不足
先ほども説明したドロップシッピングを含め、無在庫販売をするということは、自分もしくは自社で実際の商品を確かめずにお客様のもとに販売をするということ。かなり信頼のおける提携業者であればともかく、商品が届かない、または不良品が発生した際は販売者としての責任が自分にのしかかる事になります。
これらのリスクは、ビジネス運営を著しく不安定にし、長期的な成功を妨げます。
顧客満足度低下のリスク

特に販売後に仕入れを行う無在庫販売では、販売後に商品が届くまでに時間がかかることが多いため、顧客満足度を大きく損ねるリスクがあります。先ほども触れたとおり、注文後にすみやかに提携業者と情報共有が出来、発送手配がなされるようなシステムが構築できていれば問題はありませんが、そうでない場合は安易に無在庫販売に手を出すことはNGです。
また、販売後に仕入れができずキャンセルになった場合や、商品写真と実際に届いた商品に差異があった場合など、信頼を失う要因が積み重なりやすく、結果ビジネスが先細ってしまうことに繋がります。
利益率の低下
無在庫販売では、定型業者と値決めをしていない限り、仕入れ価格や送料が不安定となりやすく、利益率が著しく低下する可能性があります。
他店の権利侵害の危険性
無在庫販売で商品を扱う場合、仕入れる予定の他店の商品画像を無断で自分のサイトに掲載しているケースが非常に多いです。こういった行為は最悪の場合、他店やブランドなどの権利者から訴訟を起こされる可能性もあります。
多くのショッピングサイトで無在庫販売は禁止されている
eBayをはじめとする多くのショッピングプラットフォームでは、そもそも無在庫販売は規約違反とされています。
eBayでは、無在庫販売を明確に禁止しており、違反が発覚するとアカウント停止や永久BANの処分を受ける可能性があります。Amazonやその他の主要なECサイトでも無在庫販売は推奨されていないため、アカウント運用が不安定になります。
規約を守らずに運営を続けることは、ビジネスの長期的な成功を著しく阻害します。
無在庫販売ではなく、在庫販売を選ぶべき理由
このように、無在庫販売は低リスクで楽に始められる反面、継続的に売上と利益をしっかり上げていくことが難しいビジネスモデルなのです。ビジネスとして長く稼ぎ続けたいのであれば、楽な方に飛びつくのではなく「急がば回れ」。最初に多少大変な部分があっても、確実にお客様との信頼関係を構築することが大切です。
信頼性の向上
在庫を持つことで、迅速かつ確実に商品を顧客に届けることが可能です。顧客からのポジティブな評価を獲得しやすく、リピーターの獲得につながります。
利益率の安定
在庫を保有することで、仕入れ価格を事前に把握した上で販売を行うため、計画的な利益管理が行えます。また、大量に仕入れを行うビジネスモデルの場合は、大量仕入れによるコスト削減も可能です。
ブランド力の向上
在庫販売では、顧客からの信頼を得やすいため、自分のお店のブランド価値を高めることができます。それにより、長期的に高評価を蓄積し、競合との差別化が図れます。
無在庫販売をやめるための第一歩
もし既に無在庫販売をやってしまっている人が、有在庫ビジネスに移行する場合は、どのようにすれば良いのでしょうか?
仕入れ元の選定
まずは、仕入れを事前にしっかりと行うために、信頼できる仕入れ元を見つけることが第一歩です。卸業者やメーカーはもちろん、ショッピングサイトやフリマサイトでもかまいません。
在庫管理ツールの活用
在庫販売では、在庫管理が重要になります。初心者でも簡単に利用できる在庫管理ツールを活用し、効率的に管理しましょう。 在庫状況をリアルタイムで把握することで、過剰在庫や欠品を防ぎます。
小規模、低価格から仕入れを始める
最初から大規模な仕入れを行うのではなく、少量や低価格の価格帯からスタートすることでリスクを最小限に抑えることができます。
物販ビジネスを解説した記事はこちら↓
まとめ
無在庫販売は、一見すると簡単に見えるビジネスモデルですが、重大なリスクが潜んでいます。eBayをはじめとする多くのプラットフォームでは規約違反とされており、長期的な成功を目指すのであれば在庫販売をおススメします。
在庫販売は、信頼性の向上、利益率の安定、ブランド力の向上といった多くのメリットがあります。まずは小規模から始めて、無理なく在庫販売に移行しましょう!
この記事は、物販スクールSUNSPIRITSがお届けしました!SUNSPIRITSでは、日本の商品を海外のお客様に安心して購入してもらえるショップづくりを指導しています。eBay物販のヒミツが学べる無料動画もLINEで配信中です!気になった方は、LINEお友達登録をしてみてくださいね。
