インターネットの普及により、メルカリやヤフオク等で簡単に物の売り買いが始められるようになりましたね。そのため近年では、副業や新しいビジネスの柱として物販にチャレンジする人が増えています。

「物販」を仕事にしようとした際によく聞く言葉で、「せどり」や「転売」といったものがあります。似たような言葉に聞こえますが、何がどう違うのでしょうか?

今回は、せどり・転売の物販との違いや、せどり・転売をおすすめしない理由をご紹介します。

「物販」「せどり」「転売」とは?

物販・せどり・転売の3種類はどれも「物を売る」というビジネスモデルに変わりはありませんが、それぞれが持つ意味合いは少しずつ違ってきます。

「物販」とは「形のある(有形)ものを販売する」ビジネスです。

商品を仕入れて販売するだけでなく、ハンドメイド商品のように自ら商品を作って販売することも物販に当てはまります。また、国内の商品を海外へ販売したり、海外のものを国内で販売することも物販として扱われます。

「せどり」「転売」も物販というくくりの中にあるビジネスの形態を指します。

「せどり」「転売」は「個人が小売業者などから商品を仕入れ、利益を上乗せして販売する」行為です。言葉としてはそれぞれ明確な違いはありませんが、一般的に以下のように使い分けられることが多いです。

せどりは商品をある場所で安く仕入れて、手数料を上乗せして別の場所で販売を行います。要は、販売場所によって価格差が生まれる商品を見つけ、「さや取り」をする行為です。こちらは、相場の違いで利益を出すため、相場よりも法外に高い値段で販売するようなことはありません。また、消費者にとっては手に入りやすいプラットフォームで商品を手に入れる事が出来るため、利便性と言う意味ではメリットとなることもありえます。

一方、転売は、商品を仕入れて売ると言う意味では同じですが、人気のある商品を買い占めて法外な値段で売りさばくようなケースが多いことから、イメージの悪いビジネスとなっているのが実情です。

「せどり」と「転売」のメリット

初心者でも始めやすい

特別なスキルがなくとも、インターネット環境さえあれば誰でも簡単に始めることができます。

また、お手持ちのパソコンやスマホで自身のショップを開設できるため、商品を仕入れるための資金さえあれば初期投資がほぼかかりません。

時間に縛られない

インターネット上の取引がメインになるため、好きな時間に作業ができます。本業の休憩中などに取引相手との交渉をしたり、スキマ時間に作業を進められるため忙しい人でも収入を得ることが可能です。

ノルマがない

会社員であれば、営業なら1か月の新規案件〇件や、新商品の売上金額〇〇円などといったノルマ等が発生しますよね。会社も売り上げを上げなければならないので、社員に頑張ってもらうための目標が必要です。しかし、せどりや転売は全部自分のペースで作業をするため、課せられるノルマは存在しません。収入がたくさんほしければたくさん稼働して売上を作れますし、お小遣い程度でよければ、余裕のある時に作業するといったように作業量を自分で調整できます。

せどりと転売を辞めたほうがいい理由

初心者でも始めやすいせどりと転売ですが、SUNSPIRITSではこの2つはおすすめしていません。なぜでしょうか?

参入障壁が低い

確かに誰でも始めやすいせどりと転売ですが、誰でも始めやすいということは自分と同じことを考えているライバルがたくさんいるということです。ライバルよりいい商品を調べて仕入れ、買い手に買ってもらえるようにアプローチを工夫するといった地道な作業が必要です。せどりと転売を始めるのは簡単ですが、稼ぎ続けるのには努力が必要です。

誰でも手に入るものを売るので薄利になりやすい

せどり・転売商品は、特に売れ筋の商品をを仕入れて売る場合、比較的仕入れることが簡単です。しかし、売れ筋商品は競合との差別化が難しく価格競争になりやすいため、高い値段で売りにくくなります。売れたとしてもあまり手元に利益が残らないという状況になりやすいです。

市場へ価値提供することができない

「商品を安く仕入れて、利益を乗せて販売する」こと自体は、多くの企業が行っている行為です。では、せどりや、特に転売が嫌われてしまう理由は何でしょうか。

それは、市場やお客様に付加価値を提供しているかどうかです。例えば、卸売りを行っている企業は、企業ならではの資本力や独自の仕入れやルートを使い、商品を大量に安く仕入れることで、消費者が身近な小売店などで比較的安く商品を購入できるというメリットを提供しています。

しかし、せどりや転売の多くの場合は、ネットショップなどで比較的手に入りやすい商品を購入し、同じ国内のネットショップで再販を行うため、購入する側からするとあまり大きな付加価値を得られないことが多く、価値提供がしにくいのです。

なぜ「せどり」や「転売」は嫌われる?価値提供できるビジネスとは

「せどり」や「転売」のような「物を安く仕入れて高く売る」というビジネスモデルそれ自体は、卸売りや小売りと同じく悪いものではありません。しかし、特に「転売」という言葉に嫌悪感を抱く人は少なくありません。

それは、「転売ヤー」などと呼ばれる一部のマナーの悪い人たちによって商品が買い占められ、定価より高い金額で売りさばかれてしまうという事実があるからです。本当にその商品が欲しい人が定価で手に入れられないという実害が出ているため、転売そのものが悪質な行為だと捉えられてしまうのです。

・人気アイドルグループのライブチケットを買い占めて高値で転売する。(不正転売禁止法により現在は禁止されています)

・大人気ゲーム機の発売日に大量に買い占めて転売する。

・感染症が流行しているなど、非常事態の際にマスクなどの必需品を大量購入して転売する。

これらは自分一人だけが得すればいいと考える人のただの迷惑行為であって、とても価値提供と言えるものではありません。

同じ「せどり」でも、リサーチを重ねて一般人がなかなか見つけられないような商品をいわば「発掘」し、消費者が購入しやすい場所で販売をしてあげることができれば、それは価値提供と言えるかもしれません。

「買い手に何らかの価値を提供し喜んでもらい、その対価としてお金をいただく」ということが本来のビジネスの基礎です。

お客様がこの商品を買ったらどんな素敵な未来が待っているのか、という価値を売り手側が提供することで、売り手も買い手もWIN-WINの関係を作ることこそが、喜ばれる物販といえます。

価値提供できるビジネス=自分も相手も豊かになるビジネスである理由

付加価値をつけることが差別化になる

先にも書きましたが、せどりや転売は、需要の低い場所から需要の高い場所へ売り場を変えることで、より見つかりやすく売れやすくなります。

せどりや転売はそこで終わりですが、継続的なビジネスにするためにはさらに一歩踏み込んで、買い手にとってどんな価値やメリットがあるか?という視点でビジネスを行うことが必要です。

例えば、SUNSPIRITSで行っているeBay輸出ビジネスでは、日本で仕入れた中古のカメラを海外の人に向けて販売します。

海外では、日本のカメラのファンが非常に多くいるにも関わらず、海外で出回っているカメラの台数はごくわずか。カメラを買うためにわざわざ日本を訪れる人も多いです。

それであれば、日本の家庭で使わなくなったカメラのうち、状態の良いものを目利きして仕入れ、商品の状態をしっかりと説明したうえで販売することが出来たら、海外のカメラファンは、欲しくてたまらない日本のカメラを安心して購入するという大きなメリットを得る事が出来ます。

カメラのことを何も知らず、動くかどうか確認もせずに売り飛ばしてしまったら、それはただの「転売」になります。しっかり学び、商品知識を得て目利きした商品を販売して初めて、海外のお客さんにとっては大きな付加価値となります。

差別化と価値提供によりファンができる

商品知識のある販売者が、しっかりと目利きをしたものを販売することで、ただ転売をしているだけの販売者と差別化ができます。

購入者に、納得のいく価格で価値の高い商品を安心して購入できた、という体験を提供することにより、次回も自分のところから買いたいと思ってもらえます。こういったファンやリピーターができることで自身のショップの評価が上がります。こうして、ファンやリピーターの存在が再現性を生み、売り上げの安定性を生むという好循環ができます。

まとめ

本記事では、せどりや転売ではなくしっかりと価値提供のできる物販をするべき理由をご紹介しました。

eBay輸出ビジネスに特化した物販スクールのSUNSPIRITSでは、しっかりと価値提供できるようなショップの作り方を指導しています。スクール期間中は覚えることも多く大変ですが、きちんとスキルを身に着ければ安定して利益を上げることができるようになります。

この記事は、eBay輸出ビジネスに特化した物販スクールSUNSPIRITSがお送りしています。

副業は継続が大事!と分かってはいても、なかなか自分一人だけでビジネスを続けるのは難しいものです。物販に挑戦する皆さんを応援するため、物販に関するお役立ち情報を発信しています。公式LINEにて無料の物販スタート講座もお届け中。下のボタンからぜひ登録してみてくださいね。

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